2023/10/15
会社に勤務している会社員であれば、毎年法定検診を受けますが、40歳を過ぎたら通常の健康診断だけでなく、人間ドックも数年に1回は受診したほうがよいです。会社で受診している健康診断は費用がほとんど事業主が負担するため、個人での負担は少ないというメリットがありますが、その反面最低限度の簡易な検査が中心です。40歳を過ぎたら罹患する人数が増加するといわれている悪性腫瘍や隠れ脳梗塞と呼ばれる初期の脳の異常などを見逃してしまう可能性が高いです。特に悪性腫瘍は、日本人の死亡率の1位を毎年占めています。
悪性腫瘍は早期発見して、早期に治療を行なえば、完治も可能で社会復帰もできます。そのため、死亡率の高い病気や内臓も異常を早期発見できる人間ドックは働き盛りの40代以降の人が一番受診したほうがよい検査です。人間ドックは、個人で受診する健康診断のため、全額自分で支払うことになっていますが、所属している会社の福利厚生や加入している健康保険組合の規定によっては40歳以上であれば、一定額の補助金が受けられることもあります。また、住所を管轄している自治体によっては、助成金が支給されることもあります。
人間ドックの費用は、自由診療のため医療機関によって同じ検査内容でも金額は異なります。だいたい半日コースであれば、3万から5万ぐらいが平均で、泊りがけの長期コースであれば10万前後が費用の相場になっています。人間ドックには、身体全体を総合的に調べるコースから心臓や脳などの特定の臓器や疾患に対して検査する専門ドックにわかれています。